上のグラフは、ある企業でのシート製品での歩留まり調査結果で、約1年間のデータを集計したものです。
ここでの課題は、「いかに製品の歩留まり%をあげるか」です。
工程ロスは、数回の工程の中で製品とならなかった%であり、耳ロスは、シート端部分の使用できない部分。
では、選別ロスとは?・・・選別でOUTになった%です。
「選別ロスの内容を詳しく調べること」「原因になった問題を取り除くこと」それが分析でできること。
2回目調査の後、歩留まりを向上させるために、対策が取られました。
まずは、選別ロスの内身を知ること。
観察によって、選別ロスの原因の多くは糸くずや樹脂のかたまりといった異物であることがわかりました。
次に、分析機器(IRという機器)を使用して、異物の成分を調べます。
そして、その出所を調査していきます。
最後に、原因となる物質、たとえば、製品塗料の分散不良、工程での塵、工場使用の手袋 などの犯人を捜し、
対策をとっていくことで歩留まりは向上しました。