小さい時に聞いた記憶がある。悲しい感じの歌。
なぜか忘れられない歌だった。
先日、久しぶりに耳にした。
初めて知った。実話に基づいた歌だったことを。
「フランシーヌの場合」:
いまいずみあきら作詞、郷伍郎作曲のフォークソングで1番の歌詞は、
フランシーヌの場合は あまりにもおばかさん
フランシーヌの場合は あまりにもさびしい
三月三十日の日曜日
パリの朝に燃えた いのちひとつ
フランシーヌ
1969(昭和44)年3月30日、日曜日の朝。パリの路上で30歳の女性が、 シンナーを被って焼身自殺した。
フランシーヌ・ルコントさんというこの女性はベトナム戦争、ナイジェリアに心をいため、自殺した時もビアフラの飢餓の切抜きを持っていたという。また、ウ・タント国連事務総長などに訴えの手紙も書いたこともあるといわれるが、家族の話では精神科にかかっていたこともあるという。(1969年3月31日付 朝日新聞夕刊)
一人の女性が自殺した。それによって何も変わらないかもしれないし、何かが・誰かが変わるかもしれない。
現在も戦争があり、人がなくなり、人が生きている。
長い流れの中で1点にすぎない生命は、何を創っていこうとしているのか・・・
久々にこの歌を聴き、ジーンと感じ、過去・現在・未来を想ってみる。